老後に必要な資金は?

老後に必要な資金は人それぞれ

老後に必要な資金と言っても、それぞれのライフスタイルにより様々です。

 借家の人の場合
  60才以降30年間、月10万円の家賃を支払い続けると
  120万円×30年=3,600万円+契約更新料、住み替え引越し費用 など
   合計 4,000万円

 持ち家(戸建)の人の場合・・60才時点でローン残債無しの場合
  10年に一度の補修工事 150万円× 3回=450万円
  固定資産税          20万円×30回=600万円
  植栽費用・他         10万円×30回+150万円=450万円
   合計 1,500万円

これだけでも2,500万円の差が生じます。

一般的に言われているのは、夫がサラリーマンで夫婦が同年齢、共に87歳まで生きた場合には60歳以降に必要な2人分の資金が最低月額25万3,000円です(総額8,200万円必要)。
もしゆとりある老後の生活を望めば、月額38万円なのでその総額は1億円を超えてしまいます。
公的年金(約4,500万円)や退職金(約2,500万円)を差し引いても、なお3,000万円程度は不足する計算になります。




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まず大切な事は、自分のライフスタイルや家族の価値観を照らし合わせ、老後にどういう生活をしたいかを家族でよく話し合うことです。お金の問題は一般論を当てはめるのは難しいのです。

そして60才定年退職後の貯蓄残高と想定される年金額をベースに、いくら資金がショートしそうかをシュミレーションしましょう。
足りない分をいかに工面するかで、セカンドライフの筋道を立てやすくなるのです。

老後の生活資金計算
計算する場合は、夫婦2人で暮らす期間と夫が先に死亡し、その後、妻が一人で生活する想定で計算します(夫婦二人の場合の70%とします)。
最終的に、それらを合算した金額が老後に必要な資金となります。
細かく計算するなら、これに子供の結婚費用、車の購入や旅行などのレジャー費、不意な出費(冠婚葬祭など)を過去の経験から具体的に算出して加算します。

※レジャー費用や車の購入などは、現役時代には月々の生活費から一部を
  捻出している場合がほとんどですから、あまり細かすぎる試算は意味があ
  りません。あくまでも最低必要額として計算しましょう。

※平均寿命  男性:82才  女性:88才(厚生労働省 簡易生命表)





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