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生命保険の見直し<絶対解約すべきでない保険

絶対解約すべきでない保険(お宝保険)

生命保険には予定利率というものがあります。予定利率は、保険会社と保険契約者との間で契約時に決められていて、保険会社は保険契約者より毎月保険料として回収したお金を運用することで、収益を上げていくのです。そして保険料を運用する代わりに、その分、保険料を割り引いています。
この割引率のことを予定利率といいます。
簡単に言うと、預かった保険料を5.5%で運用する代わりに、保険料を5.5%割り引きますというシステムです。




矢 予定利率の推移

昭和56年4月〜  5.0〜6.0%
昭和60年4月〜  5.5〜6.25%
平成02年4月〜  5.5〜5.75%
平成05年4月〜  4.75%
平成06年4月〜  3.75%
平成08年4月〜  2.75%
平成11年4月〜  2.00%
平成13年4月〜  1.50%

お宝保険とは予定利率4.75%以上の保険のことを言います
つまり平成6年度の3月頃までに加入した生命保険は「お宝保険」と言えます


矢 予定利率の違いでどれくらい保険料に差が出るのか

終身保険 30歳男性 60歳払済 口座月払 1,000万円

予定利率5.5%   月払約10,100円
予定利率3.75%  月払約13,700円
予定利率1.65%  月払約21,150円

平成2年の5.5%で加入したものと、平成13年のものとを比較すると、月額で11,050円もの差があります。10年で132万円、20年で265万円もの差です

矢 お宝保険は解約返礼金もお宝

終身保険には解約返戻金が貯まります。長年加入を続ければ、支払った保険料以上の金額が戻ってきます。これも保険契約を結んだ時点で、金額が確定されます

[ 管理人(私)の解約返戻金 ]

保険会社:プルデンシャル生命保険
契約日:1996年1月(平成6年)
保険内容:終身保険 死亡保険金2500万円(災害時3750万円)
       入院特約7千円/日  リビングニーズ特約
支払期間:37年
保険料:23,000円/月(年額276,000円)

契約後 5年:支払保険料 138万円  返戻金:  52万円  (37.9%)
契約後10年:支払保険料 276万円  返戻金: 158万円  (57.2%)
契約後15年:支払保険料 414万円  返戻金: 270万円  (65.6%)
契約後20年:支払保険料 552万円  返戻金: 409万円  (74.0%)
契約後30年:支払保険料 828万円  返戻金: 775万円  (93.6%)
契約後37年:支払保険料1,021万円  返戻金:1,107万円(108.4%)
※ここで保険料の支払いは終了
契約後40年:     〃          返戻金:1,249万円(122.3%)
契約後45年:     〃          返戻金:1,467万円(143.7%)
※私はこのあたりで70歳ちょっとです

仮に毎月23,000円ずつを、保険料を支払い終えるまでの37年間、銀行で積み立てしたら、年利0.4%の複利運用になります。その後、45年目となる8年間そのままにしておくと、返戻金は1,467万円に増加するわけですから、これを銀行で運用したとすると、年利4.6%の複利運用ということになります。

37年間0.4%の運用、その後の8年間は4.6%の運用です。
死亡保険や入院特約までついた保険商品ということを考えると、たまたまインフレもあまり進んできませんでしたし、今後もし年に2%程度のインフレが進んだとしても、その頃には4.6%運用になるので、私の場合は解約しないほうが良いと思っています




現在、生命保険会社では「お宝保険」の契約転換を急いでいます
「Sさんは、もうお子さんも大学を卒業されましたし、そろそろプランの見直しをした方が良いですよ〜。もうここまでの保障は必要なくなってます。積み立てされているお金を充当すれば、毎月の保険料の支払いも、グッと少なくなりますから・・」というセールストークです。
こういう提案は良く考えて結論を出しましょう。基本的には保険会社に有利になります。加入して数十年してやっと解約返礼金は増えはじめます。その頃になると契約転換で、増えさせないようにするのが保険会社の考え方で、死亡保証金も減らせば更に持ち出しが少なくて済みます。

また、契約転換は「継続」ではなく基本的には「新しく加入する」という意味です。今まで何百万と保険料を支払ってきたのを水に流してしまうようなものです。
気が付けば2500万円だった死亡保険金は1000万円になり、更に解約返礼金もほぼゼロに。
冷静に考えてみたら、毎月の保険料負担が減ったというくらいのメリットです。生活が金銭的に苦しいというのでなければ、お宝保険の契約転換は契約者へのメリットはほとんどありません








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