避けたい老後資金での投資先(4)


 ラップ口座

ラップ口座を最近SMA(Separately Managed Account)と呼ぶようになっていますが、もともと米国で始まったラップ口座(WRAP)はラップでくるむように顧客の資産を預かり、売買注文を含めてお任せスタイルで資産運用を証券会社に任せるところから付けられた名称です。
投資家は大まかな投資方針をうち合わせるだけで、具体的な銘柄の選定・売買は、証券会社に委託できるので、手間のかからない投資方法だと言えます
以前は証券会社にお金を預けて株や債権の売買を一任していると、証券会社は売買手数料を稼ぐために、不要とも思われる売買を繰り返すという問題が起きていました

ラップ口座で顧客が証券会社に支払う手数料は、顧客の資産残高に応じた手数料と成功報酬となっているため、無用な売買を行う必要が無くなったのが投資家にはメリットと受け止められていますが、大きなデメリットがあります

ラップ口座は手数料の二重取り

ラップ口座がどのようなところに投資をしているかを見てみると、そのほとんどが投資信託となっています。プロに運用を任せているのに、投資先が投資信託では・・と思います。投資信託を購入する際にかかる販売手数料はかかりませんが、信託報酬は通常通り必要なので、ラップ口座開設に手数料がかかる上に二重に手数料がかかってしまうのです。中にはファンドオブファンズに投資しているものもあり、これでは手数料稼ぎのための金融商品と言われても仕方ありません。
ラップ口座で専門のファンドマネージャーが運用をする以上、本来は「株・債券」等に対して直接投資をすべきであって、投資信託で運用をするのでは、ラップ口座の意味が全くないと思います



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